ラヴェル、っていう作曲家といえばやっぱり管弦楽曲だとボレロとか、展覧会の絵の編曲の印象が強いですよね。あとはピアノやってる人だとラヴェルは身近な作曲家だろうと思います(「水の戯れ」とかすごい好き。
いままでオケも吹奏楽もいろいろやってきたけど、フランスの作曲家ってほとんど触れる機会がなくて(たしか、管弦楽デビューの時にマスネの「絵のような風景」をやって、あとは吹奏楽でミヨーの「フランス組曲」をやったくらい、だろうか)
このたび大学の部活のOBオケに声をかけていただいて乗ることになった曲がこの
「古風なメヌエット」。
楽譜もらってすぐ聞いてはみたものの、つかみどころがないというかふわふわ漂って縦のラインもわからず気づいたら終わってたというタイプの曲でした。ぬぬ、いままで経験したことがないタイプ…1回聞いたくらいだと楽譜を目で追うことすらできない感じでした。ラヴェルこわい…
合奏しても拍の感じがとにかくつかめなくて指揮をガン見しても落ちる始末でひやひやですが、何度かやってみてとりあえずはその日のうちに落ちなくはなりました。
やってみると本当に「雰囲気を作るのが難しい」曲で、自分の中でも正解を持ち合わせてなくて「こんな感じかな?こんな感じかな?」って恐々吹いてる感じなんですけど、とりあえず不正解ではないみたいで、このままふわふわ感マシマシで行けばいいんだなっていう理解で今はいます。
いやいや、最近は爆音上等の大編成吹奏楽に乗ってることが多いので薄めのオケ曲を吹くときの「音が丸裸に感じでビビる感じ」を久しぶりに味わってます。大学の部活で初めてオケをやった時のあの怖い感覚…ちょっと懐かしくなったり。
全然知らなかったんですけど、古風なメヌエットってもともとはピアノ曲だったんですね。ピアノ版も味わいがあってよいですね。音の動きというか曲の骨格がピアノのほうがはっきりしているのもあって、これを合わせて聴いていたら最初の理解も早かったかな。