Sibelius: 3. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Jaime Martín
普段アマチュアオーケストラで演奏されている方々に質問です。
シベリウスの曲ってよく演奏しますか?
多分、
あーフィンランディア!よくやるよね〜とか、
カレリア組曲好き!
え?カレリア組曲は知ってるけど序曲ってなに?とか、
シベ2はやるけど他の交響曲はほとんど触れないなぁ、せいぜい1番?
っていう方が多いんじゃないでしょうか。
交響曲2番、フィンランディアが結構な頻度で取り上げられるけど
それ以外ってほとんど触れられていない印象が強いです。
たまにカレリアやったり、弦楽方面でアンダンテフェスティーボやったり。
なんていうかこう、
「寒々しい北欧の景色をそのまま音にしました」っていうイメージが強く
特にシベ2なんかだと楽章ごとの主題もはっきりしないようで(単に勉強不足ですね)
つかみどころがなくサラサラーと流れてドカンと熱くなっておしまい~みたいで
どう解釈していいかわからない部分も多かったりします。
シベリウスの3番って聞いたことないな、知らないな~と思って軽く調べて
ほぇ~3楽章しかないんだ、しかも短い…
とりあえず1回聞いてみる。
なるほどよくわからん。
パート譜を見ながら曲を追ってみる。
だめだ落ちた。
あ、でも曲としてのまとまりはシベ2よりもしっかりしていて好きかな。ふむ。
スコアを見ながらもう一度聞いてみる。
なるほどスコアが追えない。
テンポ変化が激しく、拍節感がなくなる部分もあって惑わされる
これは難しいぞ…と直感しました。
本当に直感の通りで、初回合奏から何度かは要所要所でつまずく始末。
楽譜見ながら曲を聞いても仕組み、構造が理解できなくて
半泣きになりそうでしたw
(実際にはヴァイオリン協奏曲のほうが有機的でテンポもダイナミクスも揺れに揺れるし、ソリストの機微を読み取って動くタイミングが多くて大変なのですが)
こういう曲は身体で慣れてしまうのがやはりいいらしく
練習を重ねていくとだんだん「見えて」きて、好きになっていきます。
この曲について、ホルン吹き目線で少し書いておくと、
全体的にホルンは吹きっぱなしで、
吠えるところは多いし、息継ぎタイミングも少ない状態で
主題を延々と持たされるところがあって
ホルンはオルガンじゃない!と怒鳴りたくなる箇所が何か所か…
ゲシュトップでのメロディとか突然のトリルとか
おもしろいこともたくさんやってます。
コンチェルトでも思ったことだけど、
シベリウスのゲシュトップよくわからないんです。
カッコ書きで書いてあったりして、
それはするの?しないの?みたいなところもあったり
トランペットにミュートつけてやらせた方がいいんじゃないかなってことを
結構ゲシュトップで書いてきます。
下吹きパート(2nd,4th)の音の低さにも注目、
結構びっくりするくらい低い音を吹いています。
そしてめっちゃかっこいい。
なんにせよとにかく体力勝負なので、
本番までに鍛えないといけませんね。
自分は曲を聴くときはいつも演奏者目線で曲を聞いてしまうので
楽器を演奏しない人はこの曲をどう聞くのかな…と
時々気になります。
楽器を演奏している人のために演奏するわけではないのに、
奏者目線でモノを考えていたら、もしかしたらダメなのかもしれません。
というわけで、1/25は聴きに来てください!!!(宣伝で〆